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2017年8月18日金曜日

【磁気回路】磁気回路計算について01

マグネットを使用しようとすると最初に勉強するのが
磁気回路計算である。

定性的に理解を得ようとして、電気回路網と同じと考える。
(電気回路網と同じと考えるのは、熱回路でも同じ。
 拡散方程式が成り立つもの、入った量だけ、同じ量出ていくものは
 すべて、何々回路と呼ぶ気がする。)

計算する目的は、概ね磁気力を求めたいので、
磁束密度を求めるために、磁気回路計算を行う。

磁気回路自体は、マグネットが必須ではない。
マグネットを含む磁気回路計算には、マグネットの知識があった方がよい。

日立金属マグネット 
http://www.hitachi-metals.co.jp/products/auto/el/p03_01_g.html

Hcjと表記されているものが、保持力であり、単位はkA/m。
Brと表記されているものが、磁束密度であり、単位はT。

保持力に、だいたい k(=10^3)がついているのは、
BとHの関係が透磁率(μ)を用いて、
B=μH
となるので、
空気の場合の透磁率が μ0=4π×10^(-7)
となり、
係数が非常に小さいので、保持力を大きめに表示するのが丁度いい。

磁石の透磁率は、ほぼ空気に近く、
空気の1.05倍~1.1倍ぐらいである。

磁石の特性を表示したグラフを
減磁曲線と言う。

横軸:-H
縦軸:B、J
ななめ:パーミアンス

Jが一定の領域となるようにパーミアンスを決定できれば、
著しい減磁はしない。

外部磁界による減磁=不可逆変化